花粉症に悩む方へ、花粉飛散情報や、
予防・対策に役立つ情報をお届けします。

文字サイズ

花粉症の基本

花粉図鑑 アレルギーを引き起こす植物たち

スギ(ヒノキ科)

  • 学名:Cryptomeria japonica
  • 別名:ジャパニーズシダー
  • 分類:ヒノキ科スギ属
  • 花粉飛散時期:1~4月頃
  • 分布:沖縄を除く日本全国各地
  • 生育:丘陵~山地まで広く分布

日本の国土に占めるスギ林の面積は大きく、森林の18%、国土の12%を占めています。花芽は夏から秋にかけて発育し、やがて雄花が完成します。雄花の中に花粉が作られ、年を越して暖かくなり始めると、雄花が開花して花粉が一斉に飛び始めます。花粉の大きさは30ミクロン位で先端の曲がったパピラと呼ばれる突起が特徴です。

ヒノキ(ヒノキ科)

  • 学名:Chamaecyparis obtusa
  • 別名:ジャパニーズサイプレス
  • 分類:ヒノキ科ヒノキ属
  • 花粉飛散時期:3~5月頃
  • 分布:本州中部以南~九州まで
  • 生育:乾燥した場所

春に飛ぶ花粉の一つで、スギ花粉が飛んだあと、4月上旬~中旬をピークとして飛散します。ヒノキの植林面積は大きく、関東地方より西側のほとんどの県で広く植林されています。昭和50年以降にヒノキの植林がされており、樹齢25~35年になると花粉の生産量がピークとなるため、今後も注意が必要です。

カモガヤ(イネ科)

  • 学名:Dactylis glomerata
  • 別名:オーチャードグラス
  • 分類:イネ科カモガヤ属
  • 花粉飛散時期:5~7月頃
  • 分布:日本全国
  • 生育:道端や草地

高さは1m前後あります。日本全国の河川敷や堤防などに多く生息しています。5月から7月頃に花粉が飛散します。明治時代に日本に導入され帰化植物として今では日本で広く野生化しています。

監修/写真提供
東邦大学理学部 NPO花粉情報協会
佐橋 紀男先生