その他の植物
シラカンバ(カバノキ科)
- ●学名:Betula platyphylla
- ●別名:シラカバ
- ●分類:カバノキ科カバノキ属
- ●花粉飛散時期:5~6月頃
- ●分布:福井県を西端、静岡県を南端とし、北海道まで幅広く分布
- ●生育:高原や、市街地では街路、公園などにも植林されている
北海道で春に花粉症を引き起こす代表的な植物。シラカンバ花粉症の人は、リンゴやモモなどのバラ科の果物を食べたときにもアレルギー症状を引き起こすことがあります。
モクマオウ(モクマオウ科)
- ●学名:Casuarina stricta
- ●別名:オガサワラマツ(小笠原松)
- ●分類:モクマオウ科モクマオウ属
- ●花粉飛散時期:4~6月頃
- ●分布:琉球列島や小笠原諸島
- ●生育:風致林や防風林、防砂林として植栽
オーストラリア原産の常緑高木。日本には元来自生しませんが、南西諸島、小笠原諸島に導入されたものが野生化しています。沖縄特有の花粉症として、モクマオウ花粉症があります。
セイヨウリンゴ(バラ科)
- ●学名:Malus pumila
- ●別名:リンゴ
- ●分類:バラ科リンゴ属
- ●花粉飛散時期:4~5月頃
- ●分布:年間平均気温10度前後の冷涼な地域
- ●生育:果樹園
晩春頃に白い花が開花します。リンゴを栽培している人に職業病ともいえる花粉症を引き起こすことがあります。花粉は遠くに飛ばないため、日常的に触れる人に限ってアレルギー症状が起こります。
オリーブ(モクセイ科)
- ●学名:Olea europaea
- ●別名:−
- ●分類:モクセイ科オリーブ属
- ●花粉飛散時期:5月下旬〜6月上旬頃
- ●分布:香川県、岡山県や兵庫県、九州などで栽培
- ●生育:果樹園
栽培がさかんな瀬戸内地方で見られる花粉症の原因植物です。特に小豆島ではアレルギー症状を示す患者の4分の1が、オリーブによるものと言われます。ヨーロッパ地中海沿岸の代表的な花粉症の原因ともなっています。
花粉以外にアレルギーを引き起こすもの
ダニ
ダニは気温20~30℃、相対湿度60%以上を好むと言われており、夏に増えて秋に減ります。生きているダニだけでなく、死がいでもアレルギーが起きるのでこまめな洗濯や、掃除機をかけることが重要です。
ペットの毛やフケ
春や秋になると、ネコやイヌ等のペットは新しい季節に備えて毛が大量に生え替わるため、特にその季節にアレルギーが起こりやすくなります。しっかりと洗ったり壁や家具のふき掃除などで対策しましょう。
カビ(真菌)
私たちの周りにはカビ(真菌)が多数存在しています。空中を舞っているカビ(真菌)は、高温で湿度の高い環境を好み、空気の流れがないところに発生しやすいと言われています。
監修/写真提供
東邦大学理学部 NPO花粉情報協会
佐橋 紀男先生
佐橋 紀男先生