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コンタクトレンズユーザーのための花粉症対策

コンタクトレンズユーザーにとっては何かと心配な花粉の季節。花粉症を発症してしまうと目のかゆみや充血、白目のみずぶくれ、目ヤニ、まぶたの腫れ、異物感など、さまざまなトラブルを引き起こしてしまいます。
花粉が飛ぶシーズンは、できる限りコンタクトレンズを外して過ごしたいところです。そうはいっても、メガネは重いし、長時間かけていると疲れてしまいますよね。花粉の時期でもコンタクトレンズと上手く付き合っていくために、花粉症とコンタクトレンズの関係を探っていきましょう。

花粉症になりやすい条件とは

花粉症は人の体が花粉をアレルゲンと見なし、過剰に免疫反応を起こしてしまうために現れます。しかし、花粉症を発症してしまう根本原因そのものについては、未だはっきりと解明されていません。
花粉症になってしまった人とそうでない人の違いは、一体何でしょう。遺伝によるものや、体内に取り込んでしまった花粉の量が影響しているようですが、原因はそれだけではありません。現代人の生活環境の変化が密接に関係しているのです。

環境も花粉症を引き起こす原因のひとつ

現代人の多くは、オフィスや学校などで1日中、乾燥したエアコンの空気に触れているということも珍しくありません。気づかないうちに粘膜の水分が奪われ、抵抗力を低下させてしまっているのです。また、外気についても、工場の排煙や排気ガスによる大気汚染が目の粘膜に悪影響を与えています。
パソコンやテレビ、ゲームなどの画面を長時間集中して見続けることで、瞬きの回数が減ってしまうことも目の乾燥を招く要因のひとつと言われています。
こうした背景を踏まえながら、花粉症対策をとっていくことが大切です。エアコンは加湿器と併用し、パソコン使用時には瞬きの回数を増やしたり、こまめに目薬をさしたりするのも良いでしょう。目の粘膜の機能を正常に保つことが、花粉症の症状の悪化を防ぐことに繋がります。

レンズ汚れが花粉を呼び寄せる

では、なぜコンタクトレンズを使用していると花粉症の症状が強くなるのでしょうか。
それはレンズの汚れにあります。目の潤いを保つ涙液の中には、タンパク質や脂質などが含まれていますが、それらがコンタクトレンズに付着すると、やがてレンズ汚れとなります。タンパク質や脂質には吸着性があるため、コンタクトレンズに付着した汚れに花粉が付きやすくなってしまうのです。
さらに、花粉症によるかゆみで目をこすってしまうことにより、目の粘膜が傷つき、細菌による感染症を起こしてしまう危険性が高くなります。充血やアレルギー性結膜炎を引き起こすおそれもあるため、コンタクトレンズはいつも清潔に保つことが大切です。

気をつけたいコンタクトレンズのお手入れ

目のかゆみや充血などの花粉症の症状は、コンタクトレンズユーザーによって、とてもつらいものです。症状を抑えるためには目を酷使することを避け、空気の乾燥にも気をつけましょう。また、コンタクトレンズの汚れは花粉を寄せつけやすくなってしまいます。花粉が飛ぶ季節には、いつも以上にコンタクトレンズのお手入れに注意が必要です。