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症状別対策法

風邪と間違えやすい花粉症の「くしゃみ」や「咳」

花粉症といえば、目のかゆみや鼻みずをはじめとする目と鼻の症状が思い浮かびます。しかし、人によってはくしゃみや咳などの呼吸器官の症状に悩まされることも。軽い風邪だと勘違いして放っておくと悪化する恐れもあるため、注意が必要です。

その咳、もしかすると花粉症では?

鼻の中の粘膜に花粉が付着すると、ヒスタミンなどの化学伝達物質が分泌されます。これによって神経が刺激され、くしゃみや咳などの症状が現われます。花粉症によるくしゃみは、1度に数回ほど連続して起こることと、1日に何度も繰り返されることが特徴です。
一方咳は、鼻の中で起こったアレルギー反応が、神経によって気管に伝わることで起こります。喉の奥がイガイガするなど不快感を覚えたり、激しく咳込んでしまうこともあります。

口呼吸が悪化を招く?

花粉症によって鼻みずや鼻づまりを起こしてしまうと、空気の通り道が塞がれます。そして鼻で呼吸することが辛くなり、口で呼吸するようになってしまうのです。
本来、鼻呼吸であれば、冷たく乾いた空気を吸い込んでも、のどを冷やしたり、乾燥を招いたりすることはありません。なぜなら鼻には外界の空気を加湿・加温する機能が備わっているからです。また、鼻呼吸は空気清浄機のような機能もあり、異物をキャッチして気管に直接届くのを防いでいます。 しかし、口呼吸になってしまうと、乾いた空気をそのまま気管に送り込んでしまうため、のどが乾燥してしまいます。また、口から空気を取り込むことで、のどの粘膜に花粉が付着してしまい、アレルギー反応を起こす可能性があります。

くしゃみや咳を改善するために必要な治療法

口呼吸によってのどに入り込んだ花粉を外に出すための対策としてはうがいが効果的です。外から帰宅したときや睡眠前、起床後など、こまめにうがいすることを心がけましょう。
また、花粉症の症状がくしゃみや咳が中心の場合だと、風邪と勘違いしてしまうこともあるかもしれません。自己判断で間違った対応をとってしまうと、症状を悪化させてしまうことに繋がります。何よりも、まず医療機関できちんと診察を受けることが大切です。できるだけ早期に治療を開始し、アレルギー症状を軽減することが重要です。