花粉症に悩む方へ、花粉飛散情報や、
予防・対策に役立つ情報をお届けします。

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花粉症の基本

花粉の飛散時期

花粉症を軽く抑えるためには、できるだけ早い段階からの対策が有効といわれています。まずは、自分が住んでいる地域の花粉情報を集めることから始めましょう。

花粉の飛散開始時期を知る方法

花粉症対策をしたいと思っても、肝心な花粉の飛散開始時期や飛散状況が分からなければ動きようがありません。これらの情報を入手するために、花粉情報サイトを活用しましょう。
例えば日本気象協会のホームページでは、全国各地の花粉飛散開始時期や1週間先までの花粉飛散の予測を確認できますし、環境省のホームページでは花粉飛散量をリアルタイムに確認することができます。

こうした情報をいち早く、そして定期的にチェックすることが大切です。

花粉が多く飛散しやすい条件は?

花粉飛散量は、その日の天候や温度などによって変わってきます。飛散しやすい日や時間帯があるので、外出や洗濯の際の参考にしてみてください。

花粉が多く飛びやすい日

  • 晴れまたはくもりの日
  • 最高気温が高い日
  • 湿度が低い日
  • やや強い風が吹き、その後北風に変化した日
  • 雨が降った翌日

雨が降っている日は飛散量が少ないのですが、からりと晴れて湿度が低く、おまけに風が強いとなれば花粉が飛ぶには最高の条件となります。お出かけの際はマスクやメガネをすることをおすすめします。

花粉が飛びやすい時間帯

地域や天候によっても変わりますが、花粉が飛びやすいのは午後1時~3時頃であるといわれています。これは、この時間帯が1日のうちで最も気温が高いからです。気温が下がり始める夕方になると飛散量は徐々に少なくなって落ち着きます。外出するときは、このピークの時間帯をうまく避けるようにすると良いですね。ただし、風の強い日は日中に飛散した花粉が再び風に乗って舞うことがあるので、夜なら大丈夫かというと必ずしもそうとはいえません。

スギ花粉には要注意

花粉症を引き起こす植物はいろいろとありますが、なかでも多くの人が悩まされているのが「スギ花粉」です。 スギの花粉は毎年7月の初め頃から作られ始め、日照りが続き、あまり雨が降らない日が続くと花芽がたくさんできる傾向にあります。そのため、雨が少なかった翌年は花粉症もひどくなるケースが多いのです。花芽は夏から初秋にかけて徐々に成長し、10月中旬には花粉が完成します。一般的に花粉の飛散開始時期とされているのは2月ですが、気象条件などによっては大きく前倒しで、花粉が飛散始めることもあるので注意が必要です。花粉症を訴える患者は今後ますます増加していくことが予想されます。目のかゆみや充血、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどの症状が現れたら、スギ花粉の可能性を疑ってみましょう。

花粉対策は情報収集から

花粉症は花粉飛散前から対策をしておくことで、症状を緩和させることのできるものです。花粉飛散前線や花粉温度計などを活用したり、こまめに新聞やニュースをチェックしたりして情報収集に努めましょう。

「花粉症の正しい知識と治療・セルフケア」(平成17・18年度厚生労働省免疫アレルギー疾患予防・治療研究推進事業)(http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/kafun/dl/ippan-qa_a.pdf)を一部編集して作成